2005 kg photos text

都市部に建つ集合住宅の計画。敷地は国道、高速道路、高架線路、高層ビルや中層及び低層の建物に囲まれている。全体のボリュームを凸凹に積み上げる事でそれによって得られる彩光や通風、視界の拡がりの獲得とプライベート性の獲得を試みる計画とした。ボリュームは低層、中層、高層とし、高さ制限や斜線規制等を考慮しつつそれぞれ敷地周辺の環境から距離をとるように、または隣地の建物を逃げるようにエスキスを繰り返した。住戸タイプはフラットタイプ、メゾネットタイプ、高層フラットタイプとし各住戸とも床面積を約100㎡前後としてテラスなどの外部空間を持つ計画としている。また、住戸からの視界の拡がりや周辺環境によってプライベート性を確保する為に各住戸の開口率を変化させる事で、外壁にこの建物固有のリズム感を与えると同時に、結果的としてそれぞれが様相の異なった住戸となることを目指している。

 

共同設計 :上田篤(un voice一級建築士事務所)
金山貴信、川合健太