2004 ts wedding reception photos text

 
 

京都建仁寺の塔中である禅居庵で行われた結婚披露宴の会場構成。寺院のもつ厳かな様相を活かしつつも、どのように披露宴会場として計画するかを考慮した。ここでは、高い天井、漆喰で塗られた白い真壁がそのままの力強さを表現できるよう、一枚の光壁と15本の光の柱をこの空間に挿入した。光壁は来場者を迎える屏風としてこの空間を示唆し会場とを分割する。15本の光の柱は各テーブルの位置を定義つけると共に、新郎新婦へ視点が集まるようこの空間の視線の方向性を定義するよう配置している。更に列柱とすることで、ウエディングロードして機能することも考えた。本来、披露宴会場として作られていない空間を作り変えること事ではなく、披露宴という機能を抽出し、照明という1つの要素で空間の再定義を試みたものである。

 
 

共同設計 :上田篤(un voice一級建築士事務所)