2004 002 photos text

 

傾斜地に建つ小さな専用住宅の計画。敷地が狭小な上、法規制による高さ及び面積の規制があるため、斜線規制、日影規制、建蔽率や容積率を許容限界まで計画し住空間を確保するよう試みている。建物がダイヤモンドのようにカットされているのは、その法規制による痕跡である。1階は駐車場と居室ではない浴室、便所、脱衣スペースとし、天井高を1800ミリと設定した。それによって、2階より上にある居室に残りの高さを分配し、要求された諸室の確保を行っている。2階の台所と居間は螺旋階段によって分割し、3階をベッドのみの寝室と納戸としている。斜線規制によって3角形に切取られたテラスは愛煙家の夫の為のささやかなスペースである。